「家族と地域を守る」農家

今回ご紹介するオネストファーマーは天童市道満(市北東部)の片桐完一さん(65歳)です。

片桐さんは奥様の初子さんと後継者で長男の知宏さん(29歳)とさくらんぼ、りんご、ラ・フランスを生産しています。

片桐さんは40年以上前に生協への出荷を目的に、当初2人で生産者組織を立ち上げました。現在は合同会社天童果実同志会として法人化し、11農家12人で活躍の場を広げています。

片桐さんは会社の代表として会長を務めています。
「農業を通して地域を盛り上げるため、もっと仲間を増やし輪を広げなければいけない」

地域の農業を維持し、後世に残していく義務があると強く感じています。

天童果実同志会の平均年齢は49歳と若い世代にバトンが引き継がれ、活気あふれる一方で、親世代から子世代に変わり、これまでのような師弟のような関係だけでは農家を続けることや技術の継承がうまく機能しないと感じています。

「第一世代と第二世代では核家族化などで家族の関係性というか価値観が変わっている。これまでの長男だから継ぐという考えから、職業として農業を選択する時代に変わった。それをお互いが理解する必要がある」

社員である各農家の経営を会社が支え、どのように技術を継承し維持していくのかが今後の課題だと言います。

「当たり前だが、農業は経営だ。各農家が安定経営のため、県内外のネットワークを広げ、情報を共有することをはじめ、いろんなことにチャレンジし続けねければいけない」

消費者を畑に招きりんごの生産体験などの交流を始めるなど新たな取り組みも始めています。

「会社はまだまだこれから。農家は作ればいいというだけでは無い。消費者の顔を見ながら届けることまで責任を持って経営することが当たり前の時代。苦労はあるけど達成感がある。農家だから安全安心の美味しいものを作ることが大前提だけどね」

そして、片桐さんの視線先は未来に向けられていました。

「やっぱり安定だね。異常気象による高温対策など農家としての課題を一つ一つ越えながら毎年生産を続けられることが一番の目標であり、次の世代に伝えること」

片桐さんと天童果実同志会の挑戦はこれからも続きます。

筆者のつぶやき

若い人が多い会社はとにかく明るくパワーがあります。

片桐さんは最後にこう言って笑ってくれました。

「果樹生産は手作業の単純作業の積み重ね。大変だけどいい物が収穫できればどんな苦労もぶっ飛ぶよ!」

生産者としての魂を感じました。

かっこいいです!

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