シャインマスカットが手に入る季節になってきました。今回はシャインマスカットの産地別の特徴をご案内させていただきます。産地を知ることで、それぞれの産地からお取り寄せするメリットを知ってフルーツを堪能するのはいかがでしょうか?
実は、シャインマスカットの品種は同じでも栽培される地域によって土壌、気候、栽培技術などが異なるため、特徴や味に微妙な違いを感じることがあります。主要な産地である山形県、長野県、山梨県について、それぞれの傾向・特徴を説明しますね。
1、山形県産シャインマスカット
- 特徴:
★大粒でしっかりとした食感:山形県で栽培されるシャインマスカットは、比較的粒が大きく、しっかりとした食感が特徴の一つです。
★上品な甘みと香り:山形県で栽培されるシャインマスカットは、山形県の盆地ならではの昼夜の寒暖差が大きく、糖度が凝縮されることで、甘みが強く、それでいて上品な香りが楽しめるものが多い。
★みずみずしさ:山形県の多くの農家さんでは、シャインマスカットを育てる際に温度と湿度の管理や灌水(かんすい)作業をこまめに行うことで、みずみずしくジューシーな味わいに仕上げていることが多い。 - 代表的な山形県の産地:
・長井市、上山市、置賜地方など、県内各地で栽培されています
2、長野県産シャインマスカット
- 特徴:
○爽やかな香りと甘み:長野県も昼夜の寒暖差が大きい地域です。特に標高の高い地域では、その寒暖差がより一層際立ちます。これにより、シャインマスカット本来の香りが引き立ち、爽やかで上品な甘さが特徴になります。
○パリッとした食感:長野県のシャイマスカットは、しっかりとした歯ごたえと、皮がパリッとした食感が楽しめるものが多い傾向にあります。これは、生育環境の特性が影響していると考えられています。
○品質管理:JA全農長野などでは、味を第一に考え、1房につける粒の数を管理したりしています。 - 代表的な長野県の産地:
・中野市、須坂市など、北信地方を中心に栽培されています。
3、山梨県産シャインマスカット
- 特徴:
○甘み、味わい:山梨県は日照時間が長く、昼夜の寒暖差が大きい地域が多い。この寒暖差がぶどうの糖度を高める要因になります。日中の太陽光を十分に浴び、夜間の涼しさで糖分が消費されずに蓄積される甘みが特徴です。
○深み:山梨県の一部地域では、水はけのよい斜面や石の多い畑で栽培することで、太陽光の反射熱を利用して糖度を高め味わいに深みを持たせる農家さんもいらっしゃいます。
○早い時期からの出荷:山梨県は他の県と異なり、比較的早い時期から収穫が始まる地域があります。シーズン初期からシャインマスカットを楽しむことができます。 - 代表的な山梨県の産地:
甲府市、笛吹市、勝沼など、県内各地で栽培されています。
4、まとめ
- 山形県産:大粒でしっかりとした食感、上品な甘みと香りを求める方にオススメ
- 長野県産:爽やかな甘みとマスカット香、パリッとした食感を重視する方にオススメ
- 山梨県産:濃く深い味わいを求める方にオススメ
農業一筋30年。
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