「正直に言うとね、うちの『こうとく』は、写真映えしないんですよ。」
農家さんは、そう言ってはにかみます。
たしかに「こうとく」は、ころんと小ぶりで、燃えるような赤色でもありません。どこか素朴で、控えめな佇まい。
ですが、どうか見た目で判断しないでいただきたいのです。
この「こうとく」が育ったのは、山形。どっしりと構える山々に囲まれていて、冬はしんしんと雪が降り積もる土地。木々はじっと寒さに耐え、春、その清らかな雪解け水がこんこんと大地を潤します。
そして、盆地特有のぎゅっと冷え込む夜と、夏にはかんかんと照りつける本当に暑い暑い太陽。この厳しい自然こそが、小さな実にぎゅぎゅぎゅっと詰まった美味しさの源泉です。

この小さな実にぎゅぎゅぎゅっと詰まった魅力は、まさに「裏切りの連続」なのです。
まず、最初の驚きは「香り」です。
箱を開けた瞬間、山形から届いたフレッシュなりんごのはずなのに、ふわ〜っと漂うのは…あれ?あれれ??
トロピカルな、甘く芳醇な香り。
そう、不思議なことに、くんくんと鼻を近づけると、あたかもそこにパイナップルがあるような香りがするんです。
さあ、期待を胸に、いよいよ一口。
「シャキッ!」
静かな部屋なら、音が響きわたってしまうほど小気味よい歯触り。
硬すぎず、柔らかすぎず、ただひたすらに心地よい「シャキ シャキ シャキ・・・」という音が、食べる楽しさをどんどん加速させます。
そして、音の直後にやってくるのが、りんごのうまいうまい果汁の洪水。山形の清らかな水が姿を変えたかのように、じゅわ〜〜〜っと。
噛んだ瞬間、ダムが決壊したかのように、じゅわ〜〜〜っと果汁が溢れ出してきます。
一噛みごとに、じゅわっ、じゅわっと口の中が満たされていく幸福感に満たされます。
その味は、べたっとした甘さではありません。
厳しい寒暖差が磨き上げた、キリリと輪郭のある爽やかな甘み。あたかも南国の香りをまとったかのような果汁は、驚くほど爽やか。すーっと喉を通り過ぎる、キレの良い上品な甘みなのです。
控えめな見た目とのギャップに、食べた人は皆、ハッとしてドキッとさせられる。
それが、農家さんが丹精込めて育てた山形の豊かな自然と農家さんの愛情が育てたりんご「こうとく」です。
シャキシャキ、じゅわ〜、ふわっ。
五感で味わうこの「美味しい裏切り」を、ぜひご体験してみてください。
農業一筋30年。
山形のプレミアムフルーツを扱う一果なら、山形県の農家さんから直送する旬のフルーツを選択候補としてはいかがでしょうか?


